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>むかしの女性たちは生理のときどうしていたの?


◆母の時代の生理用品とは?

布ナプキンのユーザーになってしばらく経ったある日、私は母に
「布ナプキンっていうのがあるんだけどおかあさん知ってる?」と言いながら
オーストラリアの鮮やかな布ナプキンを見せました。

母は初めてみるカラフルな布ナプキンに少し驚いた様子で

「これが外国の・・・すごいのがあるねぇ、これで血が受けられるの?」と
外国製ならではのカラフルな布ナプキンに感心していました。


私は「そんなビックリしてるけど、お母さんも布じゃなかったの?」と
母の昔話を聞いてみました。

母(昭和14年生まれ)によると、主に使っていたのは脱脂綿だったとのことです。
その脱脂綿は座布団のような大きさと厚みで、ナプキン状に細長くカットされておらず
自分で適当な大きさにカットして脱脂綿を薄く剥いだり重ねたりして、
厚みの調節していたとのことです。

そのナプキン状にカットした脱脂綿は、そのまま肌にあてるとチクチクするので
さらしやガーゼ、着古した浴衣やちり紙などで包んでいたそうです。

ちり紙といっても今、私たちが思い浮かべるテッシュではありません。
もっとゴワゴワした紙だったそうです。

布といっても、ボロボロになるまで使い古したさらしや、
浴衣の寝間着を着古したもので、もう他のものには利用できない
というくらいのボロさで、最終段階の布を利用していたそうです。

母の話は、学生時代の頃のナプキンの苦労話にも及びました。

当時、学校や出先など、どこのトイレにもサニタリーボックスは無く、
使用後の「お手製脱脂綿ナプキン」を持ち帰るのには、
油紙(湿布などをするときに使うような紙)に包んで持ち帰ったこと、

脱脂綿とちり紙や古布でナプキンを自分で作ったその手製の生理用品を、
持ち運ぶために巾着なども手作りしたことなど、
とても懐かしそうにナプキンの思い出ばなしを聞かせてくれました。

その後、最初からカットされた脱脂綿が登場し更に、ただ細長くナプキン状に
カットされているのではなく、角が丸くカットされているものも手に入るようになり

そして、ついに使い捨てナプキン「アンネナプキン」が登場したというのです。
(アンネナプキンの登場は昭和36年・母が22歳のときです)

普段は、母が昔のことを話したりする時、私はどこか上の空で
聞き流していたかもしれない・・・でも、布ナプキンがキッカケで
私も母も思わぬ楽しい時間がもてたような気がしています。

みなさんもお母さんや、おばあちゃんに「どんな生理用品使っていた?」って
聞いてみてください。楽しい思い出ばなしが飛び出してくるかもしれませんよ。


◆もっと昔の女性たちはどんな生理用品を使っていたのか?

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昔の女性たちの生理事情を明治時代から
大正、昭和の女性雑誌でたどってみました。

月経帯からアンネナプキンまで〜
明治・大正・昭和 女性雑誌の生理用品広告集

http://nunonapu.chu.jp/naplog/
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