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昭和10年代の生理用品広告集
オーベルジュ・ビルダー
主婦之友、婦人倶楽部に掲載されていた生理用品の広告と
戦時中の月経処置に関する記事など
昭和10年代の生理用品広告
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―昭和10年代の女性雑誌から 生理用品広告と戦時中の生理用品の代用に関する記事
昭和10年代の生理用品広告集
昭和初期に多数登場した月経帯は、その後ユーザーへの広まりを示すかのように
女学生用やスポーツ用、職業婦人用など用途別に分かれ種類も増え、
そこに新たに洋装に適したズロース型が加わりデザインの上でも変化しました。
ところが、明治時代に端を発した新しい生理用品登場の流れは、
戦争による物資不足の影響を受けます。
月経帯を造っていたゴム製品製造会社の工場は軍需工場となり、
脱脂綿は配給制になりました。
プリシラ模造綿という生理処置用脱脂綿の代用品や、
さんぽんというタンポンが発売されたのはこの頃のことです。
広告では銃後という言葉が使われるようになり、
適切な生理処置は銃後の活動のために必要だと伝えています。
フレンド『婦人倶楽部』1940(昭和15)年 10月号
ビクトリヤ『婦人画報』
1936(昭和11)年 2月号
フレンド『主婦之友』
1936(昭和11)年 7月号
ノーブル『主婦之友』
1936(昭和11)年 7月号
麗人バンド『主婦之友』
1936(昭和11)年 7月号
シーズン『主婦之友』
1936(昭和11)年 7月号
メトロン『主婦之友』
1939(昭和14)年 11月号
アートバンド『主婦之友』
1939(昭和14)年 9月号
アートバンド『主婦之友』
1939(昭和14)年 11月号
ビクトリヤ『主婦之友』
1939(昭和14)年 9月号
フレンド『婦人倶楽部』
1941(昭和16)年 4月号
フレンド『主婦之友』
1940(昭和15)年 6月号
ビクトリア『主婦之友』
1942(昭和17)年 4月号
プリシラ『主婦之友』
1941(昭和16)年 6月号
98gで50銭の模造綿は脱脂綿より3割安いという
『主婦之友』
1942(昭和17)年 3月号
『婦人倶楽部』
1942(昭和17)年 8月号
『主婦之友』
1939(昭和14)年9月号
奥さまと強調しているのは、
タンポンは既婚者向けの処置
とされていたため
写真のさんぽんは、
1938年から41年頃のもの
広告ページの縮小
下の写真の2冊はどちらも同じタイトルの雑誌です。
左側は608ページ約2.5センチの厚みがあるのに対して、右側は53ページと
10分の一以下にページ数が減少しています。これは雑誌の用紙が制限されたためです。
『主婦之友』
1936(昭和11)年7月号、1945(昭和20)年2月号
雑誌のページ数減少で広告スペースも縮小され、
1社1ページの広告ではなく1ページに複数社を掲載していました。
ビクトリヤ『婦人倶楽部』1942(昭和17)年8月号
ビクトリヤ『婦人倶楽部』1943(昭和18)年3月号
生理用品不足への対処法
物資の不足は月経処置に必要なものも例外ではありませんでした。
当時の雑誌には、脱脂綿を洗って繰り返し使う方法や
新聞紙で代用する方法なども掲載されています。
『主婦之友』1940(昭和15)年 4月号
「脱脂綿の家庭再生法と代用品の作り方」
”婦人の毎月使う綿は大変なものでしょう。
これを各自で再生したらほんとにお国のためです。”
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『主婦之友』1945(昭和20)年 新年号
「戦時生活の工夫実験集」
”配給の脱脂綿も少なく月経時に大へん困っていると、
挺身隊の方々からよく聞きますが、傷んでざくざくになった
手拭いやタオルを半分に切り、煮沸して六つ折りにして
使うと非常に具合よく、綿がなくても困りません。”
”新聞紙も、小さく折りたたんで、上側にちり紙や布など、
柔らかい吸収性のものを巻いて使うと、結構綿の補助にはなります。”
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最終更新日:2015年11月25日
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